梅干しにまつわる豆知識
「梅は医者いらず」という言葉があるように、梅干しは昔から万能薬として愛用され、どの家庭にも常備されていました。そして、現在でも食卓には欠かせない食材のひとつです。こちらでは、そんな梅干しにまつわる豆知識についてお話ししたいと思います。
実は相性の良いうなぎと梅干し
梅干しとうなぎの食べ合わせは良くないということを聞いたことはありませんか。そのことから、この食べ合わせを避けている人も中にはいるようです。しかし、実際には梅干しの持つ酸味がうなぎの脂の消化を助けるため、相性の良い食材なのです。では、なぜ食べ合わせが悪いと言われるようになったのでしょうか。
それにはいくつかの説が考えられます。まず、うなぎも梅干しも食が進む食材であるため、つい食べ過ぎてしまうのではないかと考えられ、食べ過ぎを防ぐ意味でそう言われたのではないかとされています。また、梅干しの酸味とうなぎの脂が刺激し合い、体内で栄養分が消えてしまうのではないかと心配したためとも言われています。
このように、食べ合わせの言い伝えには、食べ物が貴重で大切だった昔だったからこその知恵が詰まっているのがわかります。
梅にまつわる言葉
日本では、古来より梅が関わる言葉が多く存在しています。
» 塩梅
梅干し作りの最初の作業に塩漬け工程があります。2000kgは入る大きなタンクに収穫したウメの実と荒塩を何層にも交互に入れていき最後に重石を載せて一定の期間置きます。すると塩の作用でウメから澄んだ琥珀色がかった浸出液があがってきます。これがいわゆる「梅酢」で古くから漬物や料理、また薬用としても使われてきました。そしてこの梅酢の味加減の良いものを「塩梅(えんばい)」と呼んできました。
一方、物事をうまく処置する、具合よく並べるといった意味の「按配(あんばい)」という言葉があり、どちらも「良い具合にする」といった意味で似ていたため混同され、いつしか「塩梅(えんばい)」も「あんばい」と言われるようになりました。
» 梅根性に柿根性
梅は煮ても焼いても酸っぱいことから、頑固で変わらない性格のことを梅根性。柿は焼けば渋がとれ干し柿にすると甘くなることから、頑固そうに見えても変わりやすい性格のことを柿根性と言います。
梅干しと調味梅干について
ウメを塩漬けすると梅酢があがってくるお話は前述のとおりですが、このまま(ここに紫蘇を入れて色や香りをつける場合もあります)干さずに完成させたものを「梅漬け」と言います。
塩漬けのあと俗に三日三晩の天日干し作業をしたものが「梅干し(白干し)」で、梅と塩だけが原料です。
この天日干しして出来たしょっぱい「梅干し(白干し)」に、味つけのため調味液に漬け込んで完成したものが現在一般的に流通している「調味梅干」で、ポピュラーな「味梅」から「はちみつ梅」「かつお梅」「しそ梅」など種類も豊富です。
塩のみで漬け込んだ塩分20%程度の白干しとは違い、そこから減塩し味つけを施されているため幅広い年代の方にお召し上がりいただきやすくなっています。
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